マッチングサイト構築・開発のポイントとおすすめ企業｜費用相場・事例も解説

マッチングサイトとは、需要と供給に合わせてユーザーを繋ぐサイトです。ユーザーは効率的にニーズに合った相手を探せるというメリットがあり、さまざまな分野におけるマッチングサイトが普及しています。マッチングサイトを運営する企業はサイトをプラットフォームとして提供し、以下のような方法で収益を得ています。

• 有料会員制

• サブスクリプション制

• 広告収入

• 成功収入型

有料会員制やサブスクリプション制は毎月固定の収益を得られるモデルで、ユーザーが多くなるほど運営側にメリットがあります。ユーザーは無料で登録でき、一部の機能のみ課金するモデルもあります。

成功報酬型はBtoBマッチングのように、採用や契約に繋がった場合のみ収益となる仕組みです。運営側は成功しなければ収入になりませんが、ユーザーはリスクを回避しながら利用しやすいため、昨今では人気のモデルとなってきました。

マッチングサイトには、以下のような分野があります。ここでは、各分野の活用事例について紹介します。

ビジネスマッチングサイト

ビジネスマッチングサイトは主にBtoB向けで新規顧客の開拓やパートナー探し、発注先の選定などを目的として活用されます。ビジネスマッチングサイトの一例として、以下のサービスが挙げられます。

• 比較ビズ

• 発注ナビ

• オンリーストーリー

M&Aマッチングサイト

M&Aマッチングサイトとは売り手と買い手を繋げるプラットフォームで、事業継承や企業売買支援を検討している企業がターゲットとなります。M&Aマッチングサイトとして、以下のサイトが挙げられます。

• スピードM&A

• M&Aサクシード

• TRANBI（トランビ）

業務委託マッチングサイト

業務委託マッチングサイトとは、仕事を任せたい側と仕事をしたい側を繋げるサイトです。フリーランスが仕事を探したり、企業や個人が一部のタスクを外注したりする際に利用されます。クラウドワークスやランサーズは、代表的な業務委託マッチングサイトと言えるでしょう。

政党マッチングサイト・間借りマッチングサイト

政党マッチングサイトとは、サイト上で簡単な質問に回答するだけで、自分の考えに適した政党を診断するサービスです。公約が難しくてわかりにくい、どの政党を支持すべきかわからないときに活用しましょう。

間借りマッチングサイトとは、店舗を使用していない時間帯だけ貸し出したいオーナーと出店希望者を繋げるマッチングサイトです。主に、シェアレストランなどで活用されます。

マッチングサイトの開発方法には、大きく分けてスクラッチ開発・パッケージ利用があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、事前に確認しておきましょう。

• スクラッチ開発

スクラッチ開発とは既存システムを使わず、オリジナルのマッチングサイトをゼロから開発する方法です。自社のニーズに合ったデザインや機能を構築でき、かつカスタマイズ性が高い点がメリットに挙げられます。また、追加機能の対応も比較的簡単なため、柔軟な運用を求める企業におすすめです。ただし、完全オリジナルのサイトをゼロから作るためコストも時間もかかります。初期費用は少なくとも300万円ほどで、1,000万円を超える可能性もゼロではない点には要注意です。

• パッケージ利用

パッケージ利用とは、既存システムを活用してマッチングサイトを開発する方法です。既存システムを活用するため開発コストの削減と時間の節約を叶えられる点が特徴で、場合によっては初期費用を300万円以下に抑えられるかもしれません。

一方で、パッケージ利用はオリジナルの機能を使えないため、自由度が高くないというデメリットがあります。必ずしも自社が求める機能が備わっているとは限らないため、事前に仕様を確認しておきましょう。

また、パッケージだけで不十分な場合は一部をスクラッチ型にして、必要な機能を追加するケースもあります。ただし、中途半端なものにならないよう要件を定義しなければなりません。

マッチングサイト構築の基本ステップは、大きく以下の5段階に分けられます。

1. 要件定義

要件定義とは、目的やターゲット、必要な機能を明確にする段階です。誰と誰を繋ぎたいか、どのような目的で利用するサイトなのかなど方向性を決定しましょう。また、ユーザーの登録や連絡の流れのような基本的な機能に加えて、セキュリティや問い合わせなどの安全性も要件定義の時点で決める必要があります。

2. デザイン・UI設計

目的やターゲットが決まったら、デザイン・UIを設計します。UIとは画面のレイアウトや操作導線のことで、ユーザーが一目見て簡単に操作できる設計でなければなりません。ボタンの位置やメニューの表示方法など、直感的に理解できる構造にしましょう。

3. 開発・システム構築

デザイン・UIでサイトの設計図ができたら、開発・システム構築に進みます。システムエンジニアが要件定義書や設計図をもとに、プログラミングをします。そして、同時にサーバー構築やセキュリティ対策も行い、安全に安定した稼働ができる基盤を整えましょう。

4. テスト・セキュリティ確認

システム構築が完了後、すぐに運用を開始するのではなく、まずはテスト運用をして思った通りに動作するか、不具合はないかなどを確認します。まずは、「ユーザーを登録する」「条件を絞って検索する」など小単位に分け、最終的にはサイト全体を通してテストを実施しましょう。

5. 運用開始

テストでシステムに問題がないと確認できたら、いよいよ本番環境で運用開始となります。本番環境とは実際のユーザーがアクセスできるサイト・サーバーのことで、稼働するためにはリリース作業をしなければなりません。リリース作業は万が一のトラブルに備えて、ユーザーへの影響が少ない早朝や深夜に行うことが多いです。

マッチングサイトの初期開発費用の目安は以下の通りです。

上記はあくまで相場なので、規模や機能によって数百万円から数千万円の幅があります。「本当にスクラッチ型で完全オリジナルのサイトを作る必要があるか」「この機能は必要か」などを検討し、ニーズにあった機能を選定するとコストを抑えられるでしょう。

マッチングサイトは開発して終わりではなく、正常に稼働し続けるためには維持・運用費用をかける必要があります。維持・運用費用の内訳・目安は以下の通りです。

• 保守運用費用：50,000円／月

• サーバー代：20,000円／月

• ドメイン利用料：1,000円／年

• SSL費用：10,000円／月

その他にも、広告費用やモニター費用など、集客・売上アップのためのコストもかかります。

最初に整えるべきは、登録から利用継続までの“当たり前の快適さ”です。
ログイン方式（メール／SMS／SSO）やパスワード再設定、退会までの導線は迷わせないこと。プロフィールは検索軸と連動する項目設計にして、画像・自己紹介・スキル・公開範囲を一貫させます。ブロックや通報、通知のオン／オフもここで管理します。

ユーザーは“探す手間”を減らしたいだけです。
キーワード・カテゴリ・価格帯・場所などのフィルタは少数精鋭で。並び替えは「新着」「評価」「距離」「応答速度」のように意思決定に効く軸を優先します。閲覧や応募履歴を使ったレコメンドは有効ですが、A/Bテストで成約率の差を確認し、闇雲に複雑化しないこと。

有料化するなら、決済まわりは“止まらない・揉めない”が正義。
クレジットカードは前提として、コンビニ払い・銀行振込・後払いのうちターゲットに合う手段を選びます。都度課金／サブスク／手数料型などのモデルは早期に定義し、キャンセル・返金ポリシーを明文化。領収書発行や自動更新・解約の挙動も先に決めておきましょう。

安全性は“見える化”してはじめて効きます。
通信の暗号化や権限管理はもちろん、二要素認証やログイン履歴、IP制限などのアカウント保護を整えます。本人確認（KYC）・年齢確認、監査ログ、データ保持ポリシーでコンプライアンスを担保。通報→凍結→再発防止の運用手順を用意し、障害時の告知フローやバックアップも忘れずに。

株式会社エーウイングは、WEBサイトの制作から保守・改善までを一任できる企業です。幅広い業界・種類のサイトを手がけており、採用サイトのようなマッチングサイトの依頼も可能です。SEO対策やブランディングがパッケージに含まれており、認知度を上げたい企業にもおすすめです。

株式会社アイウェイヴは女性集客を得意とするWEB制作企業で、取り扱い業界が多く目的別でサイトを作れる点が特徴です。採用サイトにおいては求職者のニーズ深堀りや企業のコンセプト設計にも対応するので、マッチする人材が期待できます。

株式会社Crewはユーザーを惹きつけるクリエイティブ制作が得意で、魅力的なデザインはもちろんユーザーが使いやすい点も重視しています。要件定義から運用開始、アフターフォローまで細かくコミュニケーションをとれるので、ミスマッチを防ぎながら丁寧にサイトを構築したい企業におすすめです。

TERAPOC株式会社は産業機械や放送機器に関連したシステム構築を強みとする企業で、潜在的な課題を洗い出し顧客のニーズに合わせた開発を可能とします。また、中小規模の案件に適したコスト効率型開発も得意としています。

株式会社CORINは完全オリジナルのデザインで、ターゲットに最適なマッチングサイト制作を得意とする企業です。ECシステムやMAツールなど外部システムの連携も可能なので、自社に応じた機能を使えます。プランは2種類から選べるので、効率的にコストをかけて活用できるでしょう。

株式会社SATはITで顧客の課題を解決する企業です。WEBサイトだけでなくアプリ開発にも対応しており、顧客のニーズに応じたビジネスマッチングサイトをゼロから開発できます。ビジネスパートナーとしてセキュリティ対策のコンサルも行っているため、安全にサイトを運用できる点も魅力です。

Technogram株式会社は目的から機能するWEBサイトの構築、開発を得意とする企業です。ユーザーが求めるものを明確にしてから制作に進むため、顧客とのミスマッチを防ぎます。サーバー運用からデータ分析まで一括で依頼できるので、システムに不安がある企業でも安心です。