営業資料の目的と活用シーン
営業資料の活用シーンは、主に以下です。
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初回訪問
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商談
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展示会
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メール提案
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顧客へのフォローアップ
自社の商品やサービスの概要や魅力を的確に伝え、購入意欲を高めてもらう、理解を深めてもらう、さらには関心をもってもらうことが目的です。そして、購入に繋げることをゴールとしています。
2025.10.03
営業活動において、成約率を上げたいと思われている企業様は少なくないでしょう。営業活動を成功に導くには、質の高い営業資料が欠かせません。
本記事では、営業資料の基本から作成のコツ・外注のメリット・デメリット、費用の相場、代行サービスの選び方まで詳しく解説します。また、自社に合ったパートナーを見つけるための無料サービス「Ready Crew」も紹介します。
目次
営業資料は営業活動において顧客への情報伝達や信頼構築、そして最終的な成約に繋げる重要な役割があります。また、顧客の視点に立っている、かつ簡潔でわかりやすく課題解決に役立つ情報があり、ニーズや興味を引く「売れる資料」になっているかも重要です。
顧客の視点を無視して、一方的に自社製品やサービス情報を羅列し、専門用語が多く文字だけの単調な資料は読む気力が失せてしまい、「刺さらない資料」になりかねません。

ここでは営業資料の基本を紹介します。
営業資料の活用シーンは、主に以下です。
初回訪問
商談
展示会
メール提案
顧客へのフォローアップ
自社の商品やサービスの概要や魅力を的確に伝え、購入意欲を高めてもらう、理解を深めてもらう、さらには関心をもってもらうことが目的です。そして、購入に繋げることをゴールとしています。
営業資料の種類として、主に以下が挙げられます。
製品・サービス紹介資料
提案書・見積書
事例集・導入事例資料
FAQ・価格表
製品・サービス紹介資料は製品やサービスの概要、さらには魅力を幅広い顧客に知ってもらうことが目的で、主に初回訪問や展示会で使用されます。
提案書や見積書は、課題に対しての具体的なアプローチ、製品やサービスの金額・個数・工程・期間が記載されています。
事例集は製品やサービスがどのように顧客の課題を解決したかを具体的に示すもので、見込み顧客の購買意欲を高め、製品やサービスの価値を理解してもらうために使用されるものです。
そして、FAQや価格表は顧客の疑問や不安を解消し、購入を促進するための大切な資料となります。
ここでは、効果的な営業資料の構成とデザインのポイントを紹介します。
まず、顧客の状況を理解して課題を明確に提示します。そして、商品やサービスがどのように課題解決できるかを提示しましょう。今までの実績も提示することで、効果を具体的に説明できます。
その後、料金を明確にして費用対効果も説明します。他にも、オプション費用がかかる場合はしっかりと提示してください。なお、何を行うのか、いつ料金は発生するかなど段階に分けて記載することで、より分かりやすい資料となります。
ターゲットが何に関心を持っているか、知りたい情報は何かを把握できなければ、受注や成約に繋がらない営業資料になりかねません。そのため、ターゲットに合わせた訴求軸を設計することが重要になります。
デザイン・レイアウトは、以下のポイントを意識することで見やすい営業資料となります。
文字のフォントは見やすいものを選ぶ
サイズも小さすぎないものに統一する
文字数が多くなりすぎないように注意する
適度に余白を入れる
目的別に正しい図や表を入れることで理解がしやすくなり、説明を各図の近くに記載することでさらに理解が深まります。
配色は多くの色を使うと重要点が分かりづらくなるため、メインカラー・サブカラー・アクセントカラーの最低3色に絞りましょう。
なお、人の視線には流れがあり、「Z型」では横書きや横長のスライドに適している、「F型」では文章の多いページや一覧性が求められる場面に適していると言われています。
そのため、レイアウトを意識することで視線の流れを妨げず、わかりやすく伝えられるのです。
ここでは、営業資料を内製する場合の作り方を紹介します。
営業資料を内製する場合、営業担当者や技術部門から情報を収集することが大切です。なお、営業担当者には以下をヒアリングしましょう。
顧客のニーズ
課題
購買プロセス
競合状況
提案内容
成約事例
よくある質問
現在、過去、未来の順で質問を進めると商談獲得に繋がりやすくなります。そして、技術部門からは以下をヒアリングしてください。
製品・サービスの技術的な詳細
強み・弱み
開発背景
カスタマイズ事例
FAQ
技術的な観点から顧客の課題をどのように解決できるか、具体的な事例を収集しましょう。
構成案・ワイヤーフレームは、スライドごとに目的と要素を洗い出すことで効果的な営業資料を作成できます。各スライドごとに伝えたいメッセージを簡潔にまとめ、そのメッセージを伝えるために必要な画像や表を洗い出しましょう。そして、要素の優先順位をつけ、情報をどのスライドに配置するか検討します。
なお、ワイヤーフレームの作成ではスライドのレイアウトを大まかに決定して各要素の配置を検討し、分かりやすい構成を考えます。その際、必要に応じてテキストや画像のラフな配置を行うことが必要な場合もあると認識しておきましょう。ワイヤーフレームは後から変更しやすいよう、簡潔で分かりやすく作成してください。
ライティングとデザインは顧客への情報伝達と、資料の魅力を向上させるうえで必要不可欠です。なお、専門用語を避けて誰にでもわかりやすい言葉にする、かつ簡潔に要点を絞って説明することが必要になります。
そして、顧客の課題解決を軸に、製品やサービスがどのように貢献できるかをストーリーで伝えると効果的です。デザインにおいては文字や配置だけでなく、グラフやチャートで数値データを可視化すると、比較しやすく傾向を理解が深まるでしょう。
また、画像や動画などを活用して、情報を分かりやすく伝えることも必要です。時にはアニメーションで資料に動きを加えて重要な情報を強調すると、さらに印象に残る資料になります。
ここでは、営業資料を外注するメリット・デメリットを紹介します。
外注する主なメリットとして、以下が挙げられます。
専門的な知識やデザインスキルを活かした資料作成が可能
時間削減に繋がる
客観的な視点による資料作成が実現する
専門の業者に依頼することで、自社にはない専門的な知識やデザインスキルを活かした資料が作成できます。故に、説得力のある資料や視覚的に魅力的な資料作成に繋がるのです。
そして、短期間で資料を作成できる点もメリットに挙げられます。また、客観的な視点が導入されるため、自社では気づかなかった不足分や指摘部分を見つけることができ、外向けに伝わるデザインとなります。
外注する主なデメリットには、以下が挙げられます。
イメージ共有が難しい
コストがかかる
社内でノウハウを蓄積できない
情報漏洩のリスクが伴う
内製に比べて細かいニュアンスが伝わりにくいため、完成まで時間を要する可能性があります。そして、外注費用もかかり、プランによっては大きな出費となりかねません。
また、社内に資料作成のノウハウが残りにくく、社内での情報共有が容易ではない、かつ社員の成長に繋がりにくい点もデメリットと言えます。さらに、情報漏洩のリスクが高くなるため、仮に漏洩が起きた場合は会社の信用問題に直結する点も要注意です。
パワーポイントなどの場合は、1ページあたり3,000〜15,000円程、10ページあたりでは3万〜5万円程が相場です。ただし、プロに依頼する場合は9〜14万円と、相場より高くなる恐れがあります。
他にも、企画書から作成する場合は3万〜8万円程がかかるため、大きな出費となるでしょう。その他にも、修正回数やオプションにより、別途料金が発生するケースがあります。
営業資料作成を依頼する際の、おすすめ企業を紹介します。
営業資料(提案書/プレゼン資料)を外注するかどうかは、成約率や商談化率に直結します。単にスライドを整えるのではなく、ターゲットの意思決定を動かす情報設計・文章・デザイン・運用まで一気通貫で支援できるパートナーを選ぶことが重要です。ここでは、依頼先選定で見るべき基準を、実務に即して深掘りします。
同業界の制作実績があるかは、表現の解像度とスピードに大きく影響します。SaaS、製造、医療、人材、金融など領域ごとに提案の勘所は異なり、業界特有のKPIや意思決定プロセスを理解しているかでヒアリング効率とアウトプットの質が変わります。
依頼前には、ポートフォリオを見せてもらい、完成物の見た目だけではなく「構成の骨子」「訴求の導線」「数値根拠の置き方」を確認しましょう。導入事例の扱い、製品比較の公平性、法規・表現ガイドラインへの準拠など、実務的な配慮が行き届いているかも評価ポイントです。
また、制作会社ごとに強みは異なります。情報設計・ライティングに強いのか、ビジュアル表現・図解テンプレートが豊富なのか、動画・アニメーションまで一気通貫なのかで、成果物の性質は大きく変わります。
BtoB長尺の提案書と、登壇用ショートデッキでは勝ちパターンが違うため、用途と強みの合致を見極めてください。過去案件で達成した成果(受注率向上、商談化率改善、滞在時間増加など)の事後評価があると安心です。
見積の内訳が不透明だと、後工程で追加費用が積み上がりやすくなります。企画・構成、原稿作成、取材有無、図解・写真・アイコン制作、テンプレート設計、モーション追加、校正・法務チェック、テスト投影、修正回数や再編集対応の範囲、著作権と二次利用の条件、納品形式(PowerPoint/Googleスライド/PDF)まで、含まれる/含まれないを事前に明確化しましょう。
特に、急ぎ案件のラッシュ料金、追加ページ単価、素材購入費、撮影・イラスト費、翻訳・ローカライズ費、フォントや画像の商用ライセンスは抜け漏れが起きがちです。
費用は“安さ”だけでなく投資対効果で判断します。初回デッキを汎用テンプレートとして整備し、以後は社内で差し替え運用できる設計なら、総所有コストは下がります。
支払サイト、キャンセルポリシー、検収条件(納品完了の定義)も契約前にすり合わせておくとトラブルを防げます。
要件の取り違えやスケジュール遅延は、コミュニケーション設計の甘さから起こります。専任PMの有無、定例MTGやチャットでのレスポンスSLA(初回返信までの目安)、レビューサイクル(初稿→改稿→最終化)の設計、フィードバックの受け取り方(コメント・版管理・変更履歴)を確認してください。
要件変更が発生した場合の影響評価と見積りリビジョン、緊急時の連絡体制、代理出席や登壇資料の当日サポートなど、現場で“効く”運用ができるかが実力です。
また、ブランドガイドラインの理解度、アクセシビリティ(投影環境・可読性・配色コントラスト)の配慮、営業現場での実投影テストまで伴走できるかも重要です。
初稿の提示スピードだけでなく、改善提案の質と継続力が、最終成果物の説得力を左右します。
ここでは、営業資料に関するよくある質問を紹介します。
営業資料は社内作成と代行のいずれにおいても、相手の課題やニーズに合った構成とデザインにすることが鍵となります。目的に応じて気軽に相談でき共に制作してくれる、信頼できる外注先と連携することが成功への近道となるでしょう。
Ready Crewは、複数の営業資料制作会社とマッチングできるサービスです。実績豊富で信頼性の高いパートナーを比較・検討できるため、条件に合ったパートナーと繋がれる期待が持てます。紹介は完全無料で、強引な営業は一切ありません。まずは、お気軽にご相談ください。
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