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SES企業とは?仕組み・契約形態・選び方・発注先企業まで徹底解説【2025年版】

SES企業とは?仕組み・契約形態・選び方・発注先企業まで徹底解説【2025年版】

2025.10.02

自社の業務にSESを導入したい人は必見。この記事ではSESがどのような契約形態なのかを、発注企業の視点でわかりやすく解説します。SESとはシステムエンジニアリングサービスのことで、依頼先によって対応可能な業務が異なります。派遣・請負との違いや、契約時の注意点などを事前に把握しておきましょう。また、おすすめのSES企業10社を紹介するので、依頼を検討する場合は参考にしてください。

SESとは?発注企業が知っておくべき基本

最初に、SESに関する基本的な情報について解説します。派遣や請負など類似のワードや発注可能な職種を把握しておき、適切に活用しましょう。

SESの定義とビジネスモデル

SESとはシステムエンジニアリングサービスのことで、エンジニアの契約形態の一つであり常駐契約となります。主な職場はクライアント先でSES企業で働くことはなく、正社員として所属し勤務地はクライアントとなるため、フリーランスエンジニアが業務委託で働くこととは異なります。

 

SESの管理権はSES企業にあるためクライアントは命令できません。また、クライアントは成果物ではなく労働時間に対して報酬を支払うので、納品が間に合わない、あるいは不備があるようなリスクもあります。なお、エンジニア業界の関連ワードとして派遣や請負がありますが、SESとは別物です。

派遣・請負との違い

SESと派遣・請負との違いは、契約責任や指揮命令系統などにあります。

 

派遣はSESと同様に客先常駐となるケースが多く、成果物ではなく労働時間に対して報酬が支払われる点や、成果物を完成させなければならないという義務がない点も共通しています。ただし、指揮命令権はクライアントにあるため、常駐先で指示があった場合は従わなければなりません。

 

そして、請負は契約形態としてSESと反対に位置しています。請負は「仕事を完了させること」「成果物を提出すること」が義務となり、万が一成果物が完成しなかった場合、クライアントは報酬を支払う必要がありません。

 

その他、勤務場所が常駐先か受注元の企業か決まっていない、クライアントに指揮命令権がないなどの特徴も挙げられます。

 

 

SES

派遣

請負

勤務場所

常駐先企業

常駐先企業が多い

常駐先企業もしくは受注企業

指揮命令権

SES企業

常駐先企業

受注企業

報酬の対象

労働時間

労働時間

成果物

成果物への責任

なし

なし

あり

 

SESで発注できる職種・スキル領域

企業がSES企業に発注できる職種、スキルには以下が挙げられます。

 

  • テスター

  • キッティング

  • 社内ヘルプ

  • 開発業務・インフラ開発

  • PM・PMO

 

システムやインフラを構築・開発するだけでなく、運用中のシステムを保守する業務があります。さらに、システムに直接関わらずプロジェクトを管理する立場になるケースもゼロではないです。

 

そのため、SESはシステムに関するスキル・経験だけでなく、コミュニケーション力や成長意欲、業務遂行能力などのスキルが求められます。

 

SES活用によるコスト・契約の実態

SESを活用する場合、コストの考慮が必要です。ここでは、エンジニア単価の目安や契約形態のメリット・デメリットについて解説します。

エンジニア単価のレンジと費用感

エンジニア一人あたりの費用感は経験年数によって異なり、年数が増えるほど期待できるスキルが高くなりますが、コストもかかる点に注意しましょう。SESエンジニア一人あたりの費用相場は以下の通りです。

 

年数

レベル

費用相場(1ヶ月あたり)

1年未満

新人レベル

30~40万円

3~5年

中堅レベル

65~80万円

5年以上

ベテランレベル

80~100万円

 

SESで契約すると、派遣と比べて20~40万円ほど高めの単価となります。

契約期間とスキルアップの影響

企業が正社員ではなくSESを活用すると、以下のメリットがあります。

 

  • 必要な業務にのみ人材を補える

  • 育成の時間や労力をカットできる

  • 一時的なリソース不足を解消できる

  • 希望にかなう人材を紹介してもらいやすい

 

SESは労働時間に対して報酬が発生するため、正社員よりもコストを効果的に使えます。リソースが不足したときや有識者がいないときだけというように、必要なときだけ活用できるのもメリットです。

 

一方、SESのエンジニアが短期ではなく長期で稼働する場合、以下のリスクがあります。

 

  • 社内のスキルやノウハウを蓄積できない

  • 報酬条件を見直さないとトラブルになる可能性がある

 

SESは受注企業が育成することなく、一定レベル以上の知識・技術を有する点が強みですが、社内のスタッフのスキルやノウハウアップの機会が減ってしまうことに注意しましょう。

 

また、長期で稼働するうちにSESのスキルがアップした際、初期の報酬設定のままでは納得されずトラブルに繋がるかもしれません。前払い金や報酬アップの条件については、事前に明確にしておきましょう。

稼働時間や労務管理の注意点

SESエンジニアの労働管理は、受注者であるSES企業にあります。なお、発注企業が稼働時間や業務に関してエンジニアに指示すると、偽装請負という違反行為になります。一例として、主は違反行為は以下です。

 

  • 業務の遂行方法に指示や管理をする

  • エンジニアに対して評価を下す

  • エンジニアに対して技術的な指導をする

  • 残業や休日出勤を命じる

  • 労働条件を変更する

 

SESを活用する場合、派遣との違いを把握したうえでルールを守りましょう。

【2025年版】おすすめのSES企業10選

ここでは、おすすめのSES企業10社の特徴を紹介します。得意領域についても解説するので、必要な業務や人員と照らし合わせてチェックしてください。

株式会社カジトル

株式会社カジトルは、一般の求人票に載っていないような優秀なエンジニアを期待できるSES企業です。プロジェクトのキーマンになるスキルの高いエンジニアも数多く所属しているため、即戦力を求める企業におすすめです。また、コンサルやPMに精通したエンジニアも所属しています。

 

会社名

株式会社カジトル

サービス名

SES

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2020年

得意分野:プロジェクト責任者によるクオリティ担保

登録エンジニア数:1,000名以上

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株式会社アクセル

株式会社アクセルのSES事業は、エンジニアだけでなくデザイナーやコーダーなど幅広いSESが所属する企業です。契約形態もSES以外に対応できるので、クライアントのニーズに応じた人員が期待できます。単発・長期など、プロジェクトに応じた人員を求めるときにお問い合わせください。

 

会社名

株式会社アクセル

サービス名

SES事業

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2007年

得意分野:エンジニア・HTMLなど幅広い要員の確保

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株式会社イオシス

株式会社イオシスは、あらゆる目的に沿ったシステムを開発できるSESエンジニアを強みとする企業です。塾や手芸、大手製造業のデータ移行ツールなど、業界を問わない点も特徴に挙げられます。また、担当できる業務は要件定義からテスト、アフターフォローと幅広く、一括で依頼したい企業にもおすすめです。

 

会社名

株式会社イオシス

サービス名

システム開発・システム保守監理・システムコンサルティング

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2014年

得意分野:AWSやAzure、PHP/Laravel

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株式会社サンソウシステムズ

株式会社サンソウシステムズは、企業の課題分析から業務改善に至るまでの長期的なプロジェクトを依頼できるSES企業です。エンジニアはシステムインテグレーターとして派遣され、ITコンサルやヘルプデスク、システム開発などあらゆる業務に携わります。ワンストップで依頼できるSES企業を探している場合、ぜひお問い合わせください。

 

会社名

株式会社サンソウシステムズ

サービス名

総合ITソリューション

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:1974年

得意分野:ITソリューション、ワンストップの依頼

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株式会社エーピーコミュニケーションズ

株式会社エーピーコミュニケーションズはクラウド・サーバー・セキュリティなど、インフラITなどの課題を解消してくれるSES企業です。オフラインだけでなくオフラインでの対応が可能であったり、課題の洗い出しから保守・運用まで一括でサポートできたりするなどのメリットもあります。また、チケット型技術支援を活用すれば、困ったときだけエンジニアに依頼できる点も特徴です。

 

会社名

株式会社エーピーコミュニケーションズ

サービス名

ITインフラの総合支援

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:1995年

得意分野:ITインフラのソリューション

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プレイネクストラボ株式会社

プレイネクストラボ株式会社は、DX開発支援×開発ラボ×クラウドインフラ構築・運用の組み合わせで、DX開発をサポートする企業です。開発ラボはチームとなり、クライアントと伴走してプロジェクトを進めます。自社の課題がわからない、システム開発後もサポートしてほしい場合、ぜひお問い合わせください。

 

会社名

プレイネクストラボ株式会社

サービス名

開発ラボ

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2016年

得意分野:DX、伴走型サポート

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有限会社グリーンフラグ

有限会社グリーンフラグは、技術力・経験値・提案力・問題解決力などを強みとする20年以上続く老舗のSES企業です。SES事業はシステム開発だけでなく、保守運用まで必要に応じた場面でエンジニアを依頼できます。グリーンフラグのエンジニアはプログラミングのスペシャリスト集団なので、高い技術が期待できるでしょう。

 

会社名

有限会社グリーンフラグ

サービス名

システムエンジニアリングサービス

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:1988年

得意分野:技術力、システム開発

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ALH株式会社

ALH株式会社はITコンサル・インフラ構築・アプリケーション開発など、6つの領域でITを支える企業です。IT運用保守の情シス業務代行を活用すれば、IT資産管理やアカウント管理などを一任でき、リソースを他の業務に充てられます。

 

会社名

ALH株式会社

サービス名

情シス業務代行

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2014年

得意分野:情シス業務

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株式会社アウトソーシングテクノロジー

株式会社アウトソーシングテクノロジーは、エンジニアの派遣または業務請負を依頼できる企業です。業務委託は常駐だけでなく持ち帰りでも対応可能なので、自社にスペースがないときでも安心です。所属エンジニアは機械や電気、半導体など幅広い業界において18,000人もいるため、自社に合った人材が期待できます。

 

会社名

株式会社アウトソーシングテクノロジー

サービス名

業務請負

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:2004年

得意分野:自動車関連・プラント関連・産業用ロボット

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メディアリンク株式会社

メディアリンク株式会社は打ち合わせからアフターフォローまで、一括で依頼できるSES企業です。最初の段階で営業担当者が来訪するため、対面でコミュニケーションをとりたいクライアントでも安心です。企業の課題を丁寧にヒアリングして見積もり・ラフなどを提案し、納得したうえで派遣の手続きに進みます。

 

会社名

メディアリンク株式会社

サービス名

ヒューマンソリューション

費用

要相談

おすすめポイント

設立年:1978年

得意分野:ワンストップでの依頼

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SES企業の選び方5つのポイント

SES企業を選ぶ際は、以下5つのポイントに着目しましょう。

安定性 vs 成長性

SES企業は発注者となるパートナー企業が多いほど、案件が多く安定性があると言えます。常に安定したエンジニアの人数を確保できるので、ニーズにぴったりなエンジニアを依頼できるでしょう。一方、自社のエンジニアの成長を考えるのであれば、SESに依存しすぎない体制も大切です。

教育支援体制の有無

SESエンジニアは発注企業の即戦力であることが求められるため、自社での十分な教育支援体制の有無を確認しておきましょう。教育体制が整っていると、スキルレベルの高いエンジニアが来ることが期待できます。実際に、どのようなエンジニアが来るかを具体的に知るには、保有資格や過去に参画したプロジェクトの実績なども合わせてチェックしましょう。

アサインされるプロジェクトの規模感

SESエンジニアがアサインされるプロジェクトはさまざまで、数ヶ月間という短い期間もあれば、1年以上という大がかりなケースもあります。規模が大きくなるほどコストも増大するので、アサインされるプロジェクトの規模に見合ったエンジニアを選べるSESがおすすめです。

キャリアパスの具体性

SESは長期依頼になる、またはスキルアップしたときなどに報酬が変動する可能性があります。その際にトラブルとならないよう、報酬や条件面における透明度が高いSES企業を選ぶと安心です。

企業文化・柔軟性・働き方の自由度

SES企業はエンジニアだけでなく、営業担当など関わる人が多い傾向にあります。そのため、営業のレスポンスの速さや丁寧さなど、企業の雰囲気や文化をチェックしましょう。また、エンジニアが稼働してからのフォロー体制も重要なため、トラブルへ迅速に対応してもらえるか事前に確認しておいてください。

地域別に見る開発案件の特徴

開発案件は地域別で特徴が異なるケースがあります。東京都・愛知県・大阪府の開発案件の特徴は以下の通りです。

東京都:スタートアップ支援や金融系が中心

東京都は全国的にも案件数・企業数・エンジニア数など、すべてにおいてトップクラスです。大手企業だけでなくスタートアップやベンチャー企業も本社を構えており、銀行や証券会社なども多いため、金融系エンジニアを目指すのであれば東京都を拠点にすると良いでしょう。セキュリティやデータ分析のスキルがあれば、採用先の選択肢も広がります。

愛知県:製造業×ITのDXニーズが増加中

愛知県はものづくりのエリアとも呼ばれ、製造業の開発案件が他のエリアと比べて多い傾向にあります。自動車系だけでなくロボットや生産管理系など、さまざまなジャンルの開発案件が見られます。製造業とITをかけ合わせたDX化が進んでおり、製造業のエンジニアを目指す人におすすめです。

大阪府:EC・物流業界のシステム案件が豊富

大阪府は物流が盛んで、他のエリアよりも運送関連企業が多い傾向にあります。しかし、昨今はドライバー不足や高齢化が問題となっており、人力でのやりくりが困難です。そのため、物流業界の問題の解消には情報通信技術や遠隔操作技術など、あらゆるITの力が欠かせません。

よくある質問(FAQ)

最後に、SESに関するよくある質問についてまとめます。

SES業界で有名な企業は?

有名な企業には、株式会社カジトル・ALH株式会社・SCSK株式会社などが挙げられます。

SES企業とはどんな会社ですか?

SES企業とは、クライアントに対してエンジニアを常駐させ、開発支援サービスを提供する企業です。

SES企業の平均年収は?

年齢やキャリアによって異なるため一概には言えませんが、300万円台から500万円以上になる可能性があります。

SES業界に将来性はありますか?

IT化が進む一方で有識者がおらず困る企業が増える傾向にあるため、将来性があると言えるでしょう。

SESに向いている人は?

環境の変化を楽しめる・幅広い体験をしたい・自己管理能力が高い人は、SESに向いていると言えます。

まとめ:SES企業選びに悩んだらプロに相談を

この記事ではSESがどのような契約形態なのかを、発注企業の視点でわかりやすく解説しました。SES業界の特徴と企業選びのポイントを押さえ、自分に合った会社を見つけることが重要です。

 

なお、自社に最適な開発パートナーを探したい場合は、専門サービス「Ready Crew」の活用がおすすめです。コンシェルジュが希望を丁寧にヒアリングしたうえで、完全無料でご紹介します。まずは、お気軽にお問い合わせください。

 

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