YouTubeパートナープログラム
YouTubeで収入を得るためには、「YouTubeパートナープログラム(YPP)」への参加が必要です。YPPは一定の条件を満たしたチャンネルに対して動画に広告を掲載する権利を与える仕組みで、Googleアドセンスと連携することで収益を受け取れるようになります。
2025.08.05
YouTube収入の仕組みを徹底解説します。収益化の条件や広告収入以外のマネタイズ方法、運用支援までを完全網羅するため、ぜひ参考にしてください。
YouTubeでは動画を投稿するだけでなく、一定の条件を満たすことで収益化が可能です。ここでは、収益の基本構造と広告収入が発生するまでの流れを紹介します。
YouTubeで収入を得るためには、「YouTubeパートナープログラム(YPP)」への参加が必要です。YPPは一定の条件を満たしたチャンネルに対して動画に広告を掲載する権利を与える仕組みで、Googleアドセンスと連携することで収益を受け取れるようになります。
広告収入の仕組みは、動画の視聴者に対して広告を表示し、その広告が再生またはクリックされたときに発生します。主な広告種類は以下の通りです。
インストリーム広告(動画の前後または途中に挿入)
バンパー広告(6秒以内でスキップ不可)
ディスプレイ広告(関連動画の横に表示)
広告主は広告の表示回数やクリック数に応じてYouTubeに料金を支払い、その一部が動画の投稿者に分配されます。
YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加するためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。ここでは、主要な3つの条件について解説します。
YPPに申請するには、チャンネル登録者数が1,000人以上必要です。登録者数を増やすためには、以下のような戦略が有効です。
ターゲットを明確にした動画コンテンツの投稿
視聴者とのコミュニケーション(コメント返信やライブ配信)
SNSやブログなど外部媒体での動画紹介
特に、初期段階では視聴者にチャンネル登録を促す導線を意識的に作ることがポイントになります。
次に求められるのが、直近12ヶ月間での総再生時間が4,000時間以上という条件です。具体的な対策として以下が挙げられます。
動画の冒頭で結論を提示し、離脱を防ぐ
視聴者のニーズに応える企画(検索ニーズに基づいたタイトルやサムネイル)
定期的な投稿スケジュールの維持
また、長尺動画(10分以上)をうまく活用することで、再生時間を効率的に伸ばすことが可能です。
YouTubeでは、収益化対象となる動画がYouTubeのガイドラインや広告ポリシーに準拠していることが求められます。具体的には、以下の内容は広告掲載の対象外となる可能性があります。
暴力的・差別的な表現
性的または過度に刺激的な内容
医療・健康に関する誤情報
他者の著作権を侵害するコンテンツ
収益化を目指す場合は、広告に適した内容を提供するという意識を常に持つことが大切です。
YouTubeでは、広告収入以外にも様々なマネタイズ手段があります。ここでは、代表的な6つの収入源の仕組みを紹介します。
最も基本的な収益源が、動画に表示される広告収入です。主な広告の種類には以下があります。
インストリーム広告(スキップ可能・不可):動画の冒頭や途中に表示
バンパー広告:6秒間のスキップ不可広告
オーバーレイ広告・ディスプレイ広告:PCでの閲覧時に表示されるバナー広告
広告収益は、再生回数・広告表示数・クリック率などに基づいて計算されます。
ライブ配信時に視聴者がクリエイターへ直接100円〜50,000円の「投げ銭」ができるものを、スーパーチャット(スパチャ)とスーパーステッカーと言います。
この機能は特に熱心なファンが多いチャンネルで有効で、リアルタイムで収益が発生するため、ライブ配信の強力な収益源となります。
YouTube Premiumは、月額制で広告なしの視聴体験ができるサービスです。Premium会員が投稿者の動画を視聴した際も、再生時間に応じて収益が分配されます。
YouTube Shortsにも広告収益分配制度が導入され収益化が可能となり、以下の条件で発生します。
登録者数1,000人以上
直近90日で「ショート動画の再生回数3,000回以上」
ショート動画は拡散力が高いため、少ない労力で多くの視聴者を獲得できるのが魅力です。
ファンが月額課金(通常490円〜)でクリエイターを応援できるのが「チャンネルメンバーシップ」です。メンバーは限定コンテンツ・特別バッジ・スタンプなどの特典を受けられます。なお、登録には以下の条件を満たさなければいけません。
登録者数500人以上
過去90日間にアップロードした動画が3本以上
安定収益を生むこの制度は、熱量の高いファンコミュニティの構築にも繋がります。
スーパーサンクスは、動画に対して「ありがとう」の気持ちを込めて金銭を送れる機能で、通常動画に対しても利用でき、視聴者は240円〜6,000円の範囲で任意に支援できます。
動画のコメント欄に支援メッセージが表示されるため、動画の価値に対する直接的なフィードバックと収益化を両立できます。
YouTubeでは広告収入だけでなく、外部との連携を通じて収益を得る方法も充実しています。企業案件やグッズ販売など、広告に依存しない収益源を紹介します。
YouTubeチャンネルが一定の影響力を持つと、企業からの案件依頼が舞い込むようになります。企業の商品やサービスを動画内で紹介し、その制作・掲載の対価として報酬を受け取れます。
報酬の相場はジャンルや登録者数により異なりますが、登録者数1万人クラスのYouTuberで1本数万円〜十数万円、10万人規模で数十万円以上といったところです。案件獲得の方法は以下になります。
企業側からの直接依頼
タイアップ仲介プラットフォームの活用(BitStar、UUUMなど)
SNSや動画概要欄でのビジネス用連絡先の明記
なお、企業案件では自分のチャンネルのコンセプトに合った商品を紹介することが、信頼構築と視聴者の満足度を高めるカギです。
ファン層が確立されたYouTuberにとってオリジナルグッズや自社ブランドの販売は有力なマネタイズ手段で、主に以下の販売プラットフォームが活用されています。
SUZURI(スズリ)
BOOTH
BASE
Shopify
これらは在庫を持たずに販売できるオンデマンド印刷に対応しているため、個人でも低リスクで始めやすいです。
YouTubeで収益を得るためには、収益化の設定を正しく行うことが不可欠です。ここでは、YouTube StudioとGoogleアドセンスの設定手順について、順を追って解説します。
収益化の申請や設定は、YouTubeの管理ツールであるYouTube Studioから行います。以下が基本的な手順です。
YouTube Studioにログイン
自分のGoogleアカウントでYouTube Studioにアクセス。
左メニューから「収益化」を選択
規定の条件(登録者1,000人・再生時間4,000時間など)を満たしていれば申請が可能です。
収益化プログラムに申し込み
利用規約に同意し、収益化申請を送信。
個別動画で広告設定
収益化が承認された後は、動画ごとに広告のオン・オフや種類(スキップ可能広告・バンパー広告など)を設定できます。
なお、収益化設定後はYouTube Studioの「アナリティクス」タブで、収益の推移を確認可能です。
YouTubeから収益を受け取るには、Googleアドセンスアカウントとの連携が必要です。連携は以下の手順で進めましょう。
Googleアドセンスアカウントの作成
まだ作成していない場合は、Google AdSense公式ページからアカウントを新規作成します。
YouTube Studioから連携申請
収益化の申し込み時に「Googleアドセンスと連携する」手続きが求められます。既存のアカウントがあればログイン、新規作成する場合はそのまま手続きをします。
審査・承認後に連携完了
アカウント情報が確認され承認されると、YouTubeとの連携が完了です。以後、発生した収益はアドセンスを通じて月単位で支払われます。
アドセンスの収益受け取りには、最低支払額(通常8,000円)を超える必要があり、銀行口座の登録と本人確認も必要です。
YouTubeはビジネスの成長を加速させる強力なツールにもなります。ここでは、YouTubeを活用することで広がるビジネスチャンスについて、個人・法人の両視点から解説します。
YouTubeは自分のスキルや価値観、ライフスタイルを動画という形で発信できるメディアです。チャンネル登録者や視聴者との関係性を深めることで、以下のような展開が可能となります。
専門性を生かして講座や商品を販売
書籍出版やイベント登壇などのオファーにつながる
ファン層を築き、安定収益へとつなげる
動画は信頼を得やすいため、テキストや画像よりも影響力を持ちやすいのが特徴です。
企業にとっても、YouTubeは顧客接点を拡大するマーケティング手段です。実際に、以下のような活用法が見られます。
商品・サービスの使い方紹介やQ&A動画
企業理念や採用ブランディングの発信
視聴者のフィードバックを得て商品開発に反映
YouTubeのコンテンツはGoogle検索にも表示されるため、SEO施策の一環としても有効です。
YouTubeで制作した動画は、他のSNSにも連携して拡散することで、多チャンネルでの認知拡大も狙えます。現代ではSNS利用者が多いことから、企業の商品やサービスを知ってもらうためにも活用しましょう。例えば、多くのフォロワーを持つ方が普段から使っていると自社の商品を紹介すると、ビジネスチャンスが拡大すると言えます。
YouTubeチャンネルの立ち上げや動画作成・運用代行を行っているおすすめの制作会社をご紹介します。
ここでは、YouTube運用を実際に取り入れた企業の成功事例を紹介します。
課題:企業ブランド力向上を図りつつ、視聴数やチャンネル登録者数が伸び悩んでいた。
対応:著名人インタビューや、30代女性〈りおちゃん〉を起用した共感型番組を企画・制作。視聴者コメントをすべて読み、内容に反映する構成を継続的に実施した。
成果:セミナー形式動画が好評で再生数好調。シリーズ化を実現し、視聴者とのエンゲージメント強化に成功した。
課題:企業公式YouTubeで定期的にコンテンツを配信したいが、企画立案からキャスティング、撮影進行まで一貫した制作体制がなかった。
対応:月額20万円の定額契約にて、ゲスト選定から構成案づくり、撮影進行・ディレクションまでを包括的に担当し、継続動画の品質と頻度を安定化を図った。
成果:安定的なコンテンツ配信体制を構築し、継続的なチャンネル運用基盤を確立。クオリティと投稿頻度向上に貢献した。
課題:他社との差別化が図れず、サービス内容や企業文化の魅力を視覚的に伝えきれていなかった。
対応:撮影拠点を増設し、取材日数も拡大。従業員や現場のリアルを丁寧に記録し、濃密なドキュメンタリー形式で制作した。
成果:業務の多様性や業界内での独自性が明確に伝わる動画が完成。潜在顧客や関係者に強い印象を残すコンテンツとなり、ブランド構築に貢献した。
YouTubeの収益に関するよくある質問を紹介します。
YouTubeでの収益化は単なる動画投稿ではなく、明確な戦略と継続的な努力によって成り立つビジネスです。収入の柱は広告収入に留まらず、スーパーチャット・メンバーシップ・企業案件・グッズ販売など多岐にわたります。
まず、チャンネル登録者1,000人と年間4,000時間の総再生時間というハードルをクリアし、健全なコンテンツを提供することが不可欠です。そして、収益化後は様々なマネタイズ手段を組み合わせ、自身の強みを活かした動画運営を行いましょう。個人でも法人でもYouTubeはブランディング・販促・集客の新たな武器となるため、正しい収益構造を理解して効率的かつ安定的な収益モデルを築いてください。
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