1.販売管理システム
販売管理には、以下のようなフローが存在します。
| ・受注管理(見積もり・契約・受注) ・在庫管理(在庫数の把握) ・出荷管理(出荷・納品) ・請求管理(請求書発行・代金回収・支払確認) ・購買管理(仕入れ・発注・生産) |
販売管理システムとは、この一連の流れを管理するシステムです。販売管理システムの機能のひとつとして在庫管理が含まれています。
たとえば、小売業は在庫の過不足を防ぐために商品の出荷状況や在庫状況を絶えず確認する必要があります。そのため、出荷管理の機能と併用して在庫管理機能を活用しています。
在庫管理を販売管理システムで行う利点は、年度の平均原価をもとに、資産評価を行う総平均法や、実際の取引価格に近い資産評価ができる最終仕入原価法など、複雑な原価計算を簡易的に行えることです。
また、仕入から売上までをひとつのシステムで一元管理できるため、データの入力や共有がスムーズになり、管理会計もしやすくなります。
しかし、販売管理システムによる在庫管理は、管理の対象が在庫数量ではなくお金であるため、実在庫を把握しづらい場合があります。
さらに、システムによっては保管場所の管理までは行えないため、導入する際は機能面の確認が必要です。




